嬬恋村キャベツマラソンの大会レポート|日本一ハードなロードレース

嬬恋村キャベツマラソン 大会レポ

『嬬恋村キャベツマラソン』という大会をご存知でしょうか。「これ、徒歩でもキツい・・・!」と思ってしまうようなハードなコース。でも、そんなツラさをかき消してくれるほどの絶景。キャベツづくしのちょっとくせのある参加賞。「日本一ハードなロードレース」と言われているにもかかわらず、走った後になんだかほっこり温かな気持ちになれる不思議な大会です。今回は、私も参加したことがあるそんな『嬬恋村キャベツマラソン』をご紹介します。

嬬恋村キャベツマラソンはこんな大会

嬬恋村キャベツマラソンの雰囲気

大会の基本情報

  • 開催時期:毎年7月の上旬(第1日曜日に開催されることが多い)
  • 開催地:群馬県嬬恋村

群馬県の西の端、標高が1000mを超える場所にある嬬恋村は、夏でも涼しいので避暑地として有名です。夏でも涼しい気候はキャベツづくりにぴったりということで、嬬恋村ではキャベツの生産が盛んです。夏秋キャベツの出荷量はなんと嬬恋村が日本一!見渡すかぎりのキャベツ畑は絶景です。『嬬恋村キャベツマラソン』の会場は、そんなキャベツ畑を間近で見ることができる場所にあります。会場は駅から遠いので車で行くことをおすすめします。ただ、当日の朝に各地からシャトルバスが運行されるようなので、そちらを利用して行くのも手です。その他の詳細は、大会HPをご覧下さい。
第15回嬬恋高原キャベツマラソン 【公式】

7月はキャベツの収穫真っ最中の時期です。見渡すかぎりの緑、高原ならではの涼しい爽やかな風を感じながらのマラソンは最高としか言いようがありません。梅雨の時期ということもあって、当日の天気が残念ながら雨、ということも多いこの大会。今年は晴れることを願います!特に今年の大会は15回目という節目の大会であり、コロナ渦で中止が続いていたため4年ぶりの開催。晴天の青空に映える、鮮やかな緑が見られますように。

嬬恋村キャベツマラソンのコースはとにかくハード

嬬恋村キャベツマラソンのコース
『嬬恋村キャベツマラソン』のコースを紹介します。くり返しになりますが「日本一ハードなロードレース」で有名なこの大会。どこがハードかと言うと、アップダウンの多さです。「もはやアップダウンしかないのでは!?平らな道が全然ない!」と思ってしまうほどです。極めつけは、ラスト2kmの上り坂。この上り坂は“爆坂”と呼ばれており、この大会の名物になっています。高低差はなんと180m。たった2kmで180mも上るということで、徒歩でもツラい上り坂です。実際、この爆坂は歩いているランナーがほとんどです。でも、この爆坂を上りきるとすぐゴール。最後の力を振り絞って上ります。
嬬恋村キャベツマラソン完走のコツは、ラスト2kmの爆坂に体力を残しておくことです。ラスト2kmまでにも細かなアップダウンがあるので、無理し過ぎないことがポイントです。
上位入賞を狙うのであれば、最後の爆坂を歩いてではなく走って上り切れるくらいの脚力をつけておくこと。日々のトレーニングの段階で、脚を鍛える筋トレを重点的におこないましょう。ちなみに私はこの爆坂を、走って上り切れたことはありません・・・。トップランナーの方たちは、ツラそうながらもこの爆坂を力強く走って上っていかれるので「かっこよすぎる!」と思います。

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レース中は最高の絶景を楽しもう

嬬恋村キャベツマラソン風景
嬬恋村キャベツマラソンは、2km・5.4km・10km・ハーフマラソンの部があります。どの部のコースでも絶景を楽しむことができますが、10kmとハーフマラソンのみ具体的に紹介します。

嬬恋村キャベツマラソン 10kmコースの紹介

スタートして最初の2kmはほぼ下り坂です。最初の絶景スポットは『バラギ湖』という湖です。この湖周辺はキャンプ場としても人気が高いです。緑に囲まれ穏やかな水面に山を写す『バラギ湖』は、苦しさを忘れるほどの美しさです。
『バラギ湖』を少し過ぎたところで、1回目の折り返しです。このあとは『つまごいパノラマライン北ルート』という道に入っていきます。『つまごいパノラマライン北ルート』というのは、両脇にキャベツ畑が広がり、浅間山も見ることができる道路です。ちなみに、南ルートもあります。浅間山とキャベツ畑をセットで見ることができるということで、路肩に車を停めて写真撮影している人を普段よく見かけます。ここでは、最後にやってくる爆坂のことは忘れて、絶景を存分に楽しんでほしいです。近くを見ても、遠くの山を見ても、見えるのは一面のキャベツ畑。思わず「うわぁ・・・!」と言ってしまう雄大な景色です。『つまごいパノラマライン北ルート』を約2km進んだところで、2回目の折り返し。あとは来た道を戻り、ラスト2kmは爆坂を楽しみます。

嬬恋村キャベツマラソン ハーフマラソンコースの紹介

ハーフマラソンのコースは、10kmのコースと途中まで同じです。違いは、10kmコースでは『つまごいパノラマライン北ルート』の最初の方で折り返すのに対し、折り返さずにどんどん進んでいくところです。つまり、ハーフマラソンのコースの方がキャベツ畑の絶景を長く楽しめるということです。『つまごいパノラマライン北ルート』を5kmほど進んだところに絶景スポット『愛妻の丘』があります。この『愛妻の丘』は、毎年9月におこなわれる『キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ(通称:キャベチュー)』というイベントの会場です。浅間山を望みながら、遠くに広がるキャベツ畑を見渡すことができます。ランナーの中には、この小高い丘にわざわざ上って一言叫んで、また走り出す方もいます。もちろん叫ぶ必要はないですが、ハーフマラソンに出場された時にはぜひ立ち寄りたい絶景スポットです。この『愛妻の丘』を過ぎて2kmほど進むと、2回目の折り返しです。あとは来た道を戻り、ラスト2kmは爆坂を楽しみます。

嬬恋村キャベツマラソンの参加賞はキャベツづくし

『嬬恋村キャベツマラソン』の魅力は、コースだけではありません。参加賞にも他の大会にはない魅力が詰まっています。毎年、大会オリジナルのキャベツグッズが参加賞としてもらえます。
2017年はキャベツ形のレジャーシート。
嬬恋村キャベツマラソンの参加賞キャベツ柄のレジャーシート
2019年は大会ロゴ入りレインコート。
嬬恋村キャベツマラソンの参加賞大会ロゴ入りレインコート
2018年はキャベツ柄の折りたたみ傘。
嬬恋村キャベツマラソンの参加賞は折り畳み傘

そして走った後には“キャベツ丸々1玉”がもらえます。会場では当日の朝採れたてのキャベツをザク切りにしたものが振舞われます。おかわり自由なのがうれしいです。「キャベツってこんなに甘いんだ!」と、言いながら何杯もおかわりしている方を見かけたことも。まさにキャベツづくしの大会です。
嬬恋村キャベツマラソンで食べられるざくぎりキャベツ

嬬恋村キャベツマラソン大会後に立ち寄りたいスポット5選

ここからは、大会後にぜひ立ち寄ってほしい嬬恋村のおすすめスポットを5つ紹介します。

嬬恋バラギ温泉 湖畔の湯

走った後に行きたい所と言えば、温泉です。この『嬬恋バラギ温泉 湖畔の湯』は、大会会場のすぐ近くにあるので行きやすいです。特別な施設はないシンプルな温泉ですが、会場からのアクセスの良さはピカイチです。ただ、大会後は少し混むかも知れません。

嬬恋高原温泉 つつじの湯

嬬恋高原温泉 つつじの湯』こちらも温泉です。大会会場からはやや遠いですが、車があれば問題なく行けます。薄緑色の濁り湯が特徴の天然温泉です。内湯以外に露天風呂、そして岩盤浴まであるのがうれしいところです。
湖畔の湯やつつじの湯以外にも、嬬恋村には温泉がたくさんあります。万座温泉、鹿沢温泉などは有名ですが会場からやや距離があります。ドライブついでに足を延ばしてもいいかも知れません。

嬬恋洋食 Binshi(ビンシ)

嬬恋洋食 Binshi(ビンシ)』は万座・鹿沢口駅前にあるイタリアンレストランです。嬬恋村の新鮮な野菜を使って作るお料理は絶品です。走った後はしっかり食べて元気を回復しましょう。

鬼押し出し園

嬬恋村の観光と言えば、この『鬼押し出し園』です。園の敷地は終わりが見えないほど広く、見渡すかぎり黒くて大きな岩だらけです。この岩は、天明3年の浅間山大噴火の時に浅間山から噴き出た溶岩が固まったものです。歴史を学べるとともに、コマクサやヤマツツジなどの高原ならではの植物を楽しむこともできます。

つまごいパノラマライン南ルート

つまごいパノラマライン南ルート
つまごいパノラマライン南ルート』はスポットというか道路なのですが、車があればぜひ通って頂きたいです。北ルートとはまた違った景色を楽しむことができます。

嬬恋村キャベツマラソンまとめ

『嬬恋村キャベツマラソン』は、アップダウンだらけのハードなコース、キャベツ畑と浅間山の絶景、キャベツづくしの参加賞が魅力の大会です。
アップダウンのあるコースが体力を容赦なく奪い、標高の高さゆえ酸素が薄く息がやたらと上がってしまう。そのため、この大会で好タイムを狙うのは難しいかも知れません。
ただ、記録ではなく記憶に残るレースになること間違いなしです。
今年は4年ぶりの開催、7月2日(日)鮮やかな緑がランナーたちを迎えてくれるでしょう。

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